日本は今、どんどん貧しくなっている。この流れはバブル崩壊後の平成から始まり、令和に入ってから加速している。しかし、繁栄したものがその後に衰退するのは世の常だ。アメリカでさえ、戦争で経済を回さなければここまでやってこれていなかった。その裏の権力支配の話は別として…。
繁栄後の衰退があれば、衰退からの繁栄の流れもある。これも世の常。今のインドや中国に勢いがあるのは、これまでの貧しさがあってのことでもある。その「豊かになりたい」という気持ちがあれば、国民は自ら良く学び、良く働き、良く挑戦するようになる。
日本も落ちるところまで落ちれば、そこから「復活したい」という気持ちが強くなるのは目に見えている。その時にすべきだと思うのが、「メイド・イン・ジャパン」の再興だ。
世界中に移転してきた工場を国内に戻し、日本人の手仕事による本物のメイド・イン・ジャパンを再興させよう。
貧しくないと出来ないことがある
僕はアメリカのブランドであるリーバイスのジーパンを好んで履いているが、工場が国外に移ってから品質が低下していることを悲しく思う。
物価の高い先進国が国内で生産し続けようとすると、コストが高くなる。だから工場を国外に移す訳だが、そうすると品質やブランド力が低下する。そして、本当に好きで買っている客層からの評価は大きく下がってしまう。
日本のブランドも、多くは海外に工場を移転し、そこで品質を落としている。そして、売れなくなり、生産しなくなった製品も多く存在する。これが人類にとってどれだけの損失なのかを認識するべきだ。
リーバイスの様にヴィンテージ・ジーンズを高値で生産し続けるのであれば話は別。しかし、一般世帯のためを思って広く生産・販売しようとすると、どうしても物価の高い国で生産し続けるのは難しい。だから、今の日本転落の物語には、続きがあるのだ。
貧しさのお陰で国内に工場を戻す事ができる
日本が世界一位の経済大国に成れたのは、戦後の貧しい時代があってのことでもある。「今より豊かになりたい」と強く思うことが、経済発展につながるのだ。今の時代も経済・情報・薬など、様々な要素で戦争が行われているが、今回の「令和日本弱体化」の後にも、同じ様な流れがやってくるだろう。
ここで僕が思うのが、日本は世界中の工場を国内に戻すべきだということ。そして、日本人が一つ一つ手仕事で作る「ガチ・メイド・イン・ジャパン」を再び世界に売り出すんだ。日本人が提供する衣食住や車、バイク、家電製品に心躍らせる外国人が世界中にどれだけ居ることか。
国内生産を大々的に行うというのは、貧しい国だからできることだ。だから、このまま制定賃金だけを上げていって、国内の工場で日本人を大量に雇えば良い。
AIの発達によって、多くのオフィスワーカーは肉体労働をせざるを得なくなるだろう。その時の働き口が国内に安定して存在することを考えれば、これは良い流れなのかもしれない。
AIには手仕事が出来ない
そう。これからAIによって、一旦職を失う人達が増えてくる。政府がそこまで考えているか?は分からない。それでも、この先有利なのは、これから貧しくなって、世界から工場が集まりそうな国だ。
日本がこのまま貧しくなって行って、仕事の真面目さだけが残っていたとしたらどうだろう?工場を日本に移転して、そこで安く高品質なものを作りたい企業が世界中にある。この考えは日本企業も同じだろう。今の中国の様に、国内で開発・企画・生産をした方が、安い・早い・高品質だ。
もはや、オフィスワーカーは一部のエリートだけで良い。エリートコース以外は学歴もほとんど関係がなくなる。だから、これからの日本で豊かに生きようと思うなら、中・高卒のアルバイトで貯金するか、企業のオフィスで働くエリートを目指すかのどちらかを選択するのが基本だ。
もしかすると、これまで日本がわざと非正規雇用者を増やすような政策をしてきたことにも、運良く意味が出てくるかもしれない。日本人が徐々に単純な肉体労働に慣れることで、工場労働に務める日本人労働者を確保しやすくなる。
SONYが今の技術で本気のカセットテープレコーダーを作れば?
では、ガチ・メイド・イン・ジャパンを再興させるにあたって、製品の例を上げてみよう。それは例えば、SONYが現代の技術力で本気で作る、カセットテープデッキ、カセットテープレコーダー、カセットテープ本体だ。
カセットテープと言えば、優しくてノスタルジックな体験をさせてくるアナログ音楽だが、これには今でも多くの需要がある。良い製品があれば今よりもっと買いたい人は多いだろう。しかし、品質の良いものが生産されなくなり、買う人も減ってしまった。なら、作ればいいという話。
良質な録音・再生、音質、あのアナログな体験。それを、今の技術力をもって一から開発し直す。もしかしたら、新しい素材によってテープではない何か新しいアナログ装置が生まれる可能性もある。それを日本で、日本人の手仕事によって作ること。これが大切だ。
これから量子力学が発達する中で、人の手仕事から伝わる温もりや、アナログ装置から発せされる優しい音が見直されてくる。機能やデザインだけでなく、木材を使用したり、人間が聴き取ることの出来ない音域をしっかり鳴らすことが、とても価値のあることだとされてくる。
精神性が大切になる未来に、何をどう作るか?
今は時代の大転換期だ。シンギュラリティ、ロボットの普及、ネサラゲサラ、権力からの開放、平和世界への移行など、様々なことが起こるかもしれない中に我々は生きている。
ここで大切になってくるのは精神性だ。AIやロボットには無い、芸術、尊敬、愛、ブランド力など、内面の充実と経済活動がリンクする生産・販売をしていかなければならない。
もしかしたら、近い未来に細かい手仕事もロボットがする様になるかもしれない。それでも、いや、だからこそ、人の温もりが伝わる手仕事には価値が出てくるだろう。その時に向けて、覚悟して、企業には工場の国内移転を検討してもらいたい。
これはもう少し先の話で、既に視野に入れている企業は多いだろう。その時に、企業のあり方、ブランド構築の仕方なども変わってくるかもしれない。それらのことが、僕は今から楽しみで仕方がない。読者の方にも、未来の社会というものを視野に入れた上で、今を生きてもらいたいなと思う。
それでは、ありがとうございました。