「血圧が高いから塩分控えないといけないんだ…。」という様なことを言うお年寄りが良くいる。しかし、その血圧上昇のメカニズムを良く考えたら、減塩が解決にならないことは直ぐに分かる。
血圧が上昇するのは血管に圧力がかかるからだ。ということは、血液がスムーズに流れていない場所があるということ。これをどうにかしない限り、減塩は塩を食べた後の血圧上昇を起こさないだけで、身体が抱える問題を解決することにはならない。
むしろ塩は摂るべきだ。もちろんミネラルをたっぷり含む天然塩・天日塩に限られるが。しかし、良い塩を摂っていれば、それだけで血液がスムーズに流れ、血圧が上昇しにくくなる、というわけでもない。
では、どうすれば良いのか。今回は、血圧が上昇する理由と、その解決方法について書いていこう。血圧の上昇を老化のせいにして、その中身を見て見ぬふりをするのは終わりだ。その病気を根本から治して、体の内側の隅々から若返ってもらいたい。
血圧上昇の原因とメカニズム
血圧が上昇するということは、それだけ血管の中に圧力がかかるということ。もし体中の血液がスムーズに流れているのであれば、ポンプである心臓が血液を送り出した時に高い圧力がかかることも無い。つまり、血圧が上昇するのは、血液がスムーズに流れていないことが原因だ。
血液がスムーズに流れないのには3つの原因がある。
- 血液がドロドロ
- 血管が硬い
- 血栓が詰まっている
これは老化ではなく生活習慣病だということが良く分かるだろう。
ここに塩分が入ってくると、血液の濃度を調整するために血液中の水分量が増える。そして、膨らませた風船のように、血管に圧力がかかり、血圧が上昇するという仕組みだ。だから、根本的には減塩をしても意味がない。
この状態を放って置くと、心臓に負担がかかり続けたり、毛細血管が詰まって組織がダメになったり、それがガンになったり、血栓が脳に回って脳梗塞を引き起こしたりするから危険だ。
年齢は関係ない!血圧を下げる3つの方法
何度も言うように、血圧が上昇するのは血液がスムーズに流れていないからだ。それを解決するには、血液をサラサラにすること、血管を柔らかくすること、血栓を溶かすこと。そうすれば、毛細血管の隅々にまで血液が良く流れ、血圧は下がっていく(正常値に戻る)。
補助的な方法も含めれば様々あるが、ここでは根本治療を行うための基礎的な方法を3つ紹介しよう。
- 玄米菜食にする
- 断食をする
- 健康茶を飲む
この中には、原因を取り除くこと、回復を促すこと、丈夫に作り変えること。この3つの要素が含まれている。これで高血圧という病気は治る。
血液・血管の汚れや血流の悪化は万病の元。だから、この3つを行えば、その他の様々な病気も治るし、予防にもなる。その広く大きなメリットを考えれば、やらない選択肢は無いはずだ。
玄米菜食(非動物食)が血圧を下げる
玄米菜食にするということは、植物性の栄養を沢山取るということでもあるが、大切なのは「動物食を控える」ということ。
乳製品や肉などの動物食は、身体を酸化させたり、腸内環境を悪化させたりする。それが血液をドロドロにして、血管を固くする。また、脂肪が血管の内側にへばりついて、血液の通り道を狭くしてしまう。更に、赤血球同士がくっついて鎖のようになり、毛細血管を通過出来なくなる。
要するに、動物食で毛細血管が詰まりを起こす。そこに心臓が頑張って血液を送ろうとするから、血圧が上昇する訳だ。
玄米菜食にすれば、身体は弱アルカリ体質となり、血液はサラサラ、血管は丈夫、血栓ともおさらば出来る。白米よりは玄米で、7倍のビタミン・ミネラルを摂ろう。野菜もできるだけ無農薬で、作物の全体を食べるようにすること。
断食で回復を加速させる
血圧の回復を早く、確実なものにしたいのであれば、「断食」をする期間を設けることだ。
身体は空腹状態の時にキレイに作り変わる。空腹中にこそ、身体は、血中の毒素を排泄したり、血管を丈夫なものに作り変えたり、血栓を溶かして分解したりするのだ。
断食で腸内がキレイになれば、血中に入ってくる毒素が少なくなる。だから、単に食事を抜くということだけでなく、「腸活」をするという認識を持って断食した方が良いだろう。
やり方は様々。週に一度何も食べない日を設けるとか、毎日1〜2食で済ませるとか、食事の代わりに人参とりんごのスムージーを飲むようにするのでも大きな効果があるだろう。
健康茶で薬要らずのセルフ治療
最後は健康茶を飲むという方法。お茶は緑茶以外にも様々な物があり、それぞれに効能がある。これを薬代わりに飲むことで、回復はより確かなものになる。
船瀬俊介さんの著書『「健康茶」すごい!薬効 もう薬もいらない 医者もいらない』によれば、高血圧に良く効くお茶は種類が沢山あるようだ。
明日葉茶、イチョウ茶、ウコン茶、ギャバロン茶、クマザサ茶、コンブ茶、スギナ茶、ドクダミ茶、杜仲茶、日々草茶、ビワ茶、ユーカリ茶、ヨモギ茶、緑茶。本当に種類が多い。これは、そもそもお茶類には血液浄化作用を持つものが多いということだろう。
お茶は身体をキレイにしてくれるだけではなく、ミネラルやビタミンを含んでいるので、栄養補給にもなる。特に朝ご飯を抜き、代わりに健康茶を飲むのはオススメだ。超内壁の宿便が剥がれて出ていくし、お茶に含まれる栄養のお陰で空腹感が落ち着いてくる。
老化のせいにせず、病の中身を見ること
体の不調を老化のせいにしてしまうと、そこで思考がストップしてしまう。そして、医者の言いなりになり、出された薬で身体をダメにしていくことになる。現代の医者は金儲けのために働いていることが多く、患者はその為の駒の一つとして消費されてしまうのだ。
やはり、自分の身体は自分で守らなければならない。でなければ、日々の生活の中で病気を予防することは出来ない。
とは言っても、治療の方法と普段の予防方法は変わらない。玄米菜食、断食、健康茶。これらを自分なりに取り入れていけば良い。他にも、できれば温活や腸活、自律神経を整える習慣などが加われば、より状態は良くなるだろう。
大切なのは、悪くなる前から予防的に良い生活を送ること。それは我慢ではない。体と心の状態が改善し、絶好調の幸福に包まれる日々を送る楽しみだ。まぁ、動物食が美味いことも認めるし、週に一度ぐらいは好きなものを食べると、バランスが取れるのかもしれない。
それでは、ありがとうございました。