経済力を高めて核家族より大家族の為に人間性を高める方がコスパ良い

人生

大家族で暮らすことによって、人生にかかるコストが「1億円」も安く済む。高学歴で経済力を高めても、核家族暮らしや一人暮らしをしていたら、経済的なプラスを得ることが出来るのは高収入の極一部の人間に限られてしまうんだ。

100年前は3世代暮らしは当たり前だった。そこから経済成長と共に核家族と一人暮らしをする人は増え、経済力が高まっても経済的に余裕が出来るわけではなかった。

より高い収入を得ようとして高学歴化し、大学を出れば養育費は一人当たり1000万円以上かかる。核家族ごとに一軒家を購入すれば住宅ローンを組み、払う利子を含めれば6000万円を超える。その家にはそれぞれ車が駐められ、複数回にわたる購入代、車検料、自動車保険料が人生の末期までかかる。

他にも家具の購入や買い替えが各家庭に発生し、高学歴のために勉強しようと思えば勉強机が必要になる。学校や学習塾への交通費、部活の費用、人によっては大学の間に一人暮らしをする…。

これでは、コストを掛けて、支払いのために働いているだけだ。そんな借金(負債)返済人生を送るより、低コスト・低収入で、大家族で暮らすために心を磨いていった方が良い。コスバが良く、家族に何かあった時や離婚をしたときなどの社会的セーフティーネットにもなる。

核家族が抱える大きな負債とリスク

核家族が夢の生活?それはどの点でなのだろうか?それは人それぞれであろうが、各家族のデメリットはどの家庭でも共通している。

それは、「大きな負債」と「大きなリスク」を背負っているということ。

核家族と大家族では人生コストに1億円以上の差

核家族で暮らす為の人生コストのうち、大家族暮らしにシフトすれば削減出来るものを簡単にまとめてみよう。計算の仕方は、30歳で結婚して80歳でなくなった場合、一人当たりどれくらいか?だ。家具や車は人生の間に複数回購入することを考えるが、少なく見積もる。

  • 【家具】:勉強机、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、暖房器具、炊飯器、電子レンジ、テレビ、調理器具、その他インテリア雑貨→約100万円
  • 【住宅】:不動産(家・土地)、修繕費用、保険→約5000万円
  • 【車】:自動車、ガソリン、車検、保険→約1000万円
  • 【養育費】:大学、学習塾、交通費、教科書・参考書、筆記用具、学食→約1000万円
  • 【通信費用】:Wi-Fi→約150万円

以上を合わせると7000万円程度になる。しかし、ここには計算しづらい光熱費が含まれていないし、通信費用が家族で契約すると安くなることなども考慮していない。家、車、家具が故障したり、購入に失敗したりすることなどもだ。健康国民保険料なんかは世帯主にかかることも除いている。

だから、実際には安くて1億円くらいする。それぞれで贅沢をすればもっとかかるということ。購入したすべての車に20年ずつ乗る人はなかなかいないだろうし、長生きしたらそれぞれがもっともっとかかる。

大家族暮らしをすれば家族のみんなで住宅ローンを払うなんてこともあり得るだろうが、今回計算したのは底値の方だ。だから、平均値を取れば核家族と大家族の人生コストはだいたい1億円くらい開くと思って良い。

核家族は何か起きた時のリスクが大きい

さっきのような計算は、あくまで人生が和やかに進んだ場合だということを認識して欲しい。実際には若くして病気になる人、大怪我をする人、離婚をする人などが大勢いる。

仮に病気・怪我・離婚で親の片方が亡くなったとしたらどうだろう?今は離婚だけでも3割を超えている。

特に女性は結婚や出産のために退職する人の割合が多い。その後に非正規職のシングルマザーとなって苦しい生活を送っている人がどれだけいるのか…。

そうでなくても、各家族は収入が減った時のリスクが大きい。自分が働けなくなっても、大学費用の奨学金や住宅・車のローンは払い続けなければならない。

こんな時に頼れる同居者達がいればどんなに良いことか?いや、そもそも大家族で暮らしていれば自分名義のローンを組む必要が無いかもしれない。ローンを組む必要がなければ正社員である必要も無いし、だったら大学を卒業する必要も学習塾へ通う必要も無い。ついでに勉強机も要らなくなる。

大家族で暮せば「大き過ぎた肩の荷」が降りる

大家族の場合、各家族とは逆でデメリットが人によって違ってくる。これはそれぞれの人間性によるものだ。そして、メリットは各家庭で共通してくる。

それは、「経済的に安定しやすくなり、未来に対する不安も小さくなる」ということ。

共有資産を大切にし、一人一人は持たざる者で良い

大家族で暮らすことができれば、先に計算した1億円分の購入代金を稼がずに済むということだ。そうして個人が持たなくて良くなるものは色々ある。家、車、家具、大卒資格、借金、各種保険…。

家にも車にも名義というものがあるし、誰かがローンを組む必要があるだろう。だから、一家に最低1人は常に正社員か事業主が必要になるかもしれない。それでも、その柱が生涯元気でいれば良い。

後は経済状況によって違ってくるが、低学歴で良いなら早く働き始めて遊び、本を読み、毎月少しずつ家庭に納めて、みんなでローンを払えば良いだろう。

こうすることで、一人一人の経済的な負担がとても小さくなる。子どもは早く社会経験を積めるし、自分のお金を持って遊べるし、読書も怠らなければ社会と家庭にとって有能な人間に育つ。

大家族が社会的セーフティーネットになる

もう一つ大きいのは、経済的なこと以外に精神的な豊かさが生まれることだ。

寂しさ、家計における経済的不安、キャリアにおける将来の不安。それらが無くなったり、核家族に比べてかなり小さくなったりする。

何かあった時は家族に頼ることが出来る。そのためには普段から家族に貢献する姿勢も大切になってくるだろうから、余計に家庭は安泰となりやすい。

ここで問題になるのは、それぞれの「自分勝手」な心だろう。「アイツのここが嫌だ」とか、「こんな家、もう出て行きたい!」の様な感情を得る場面が増えやすいかもしれない。

でも、それはどこへ逃げても他の何処かで同じ様な目に遭うし、初めから人間修行だと思っていれば、むしろ成長のチャンスに溢れた環境だと言えるだろう。

小さな器の人間として生きようとすれば、その器に収まる程度の人生になるし、大きな器の人間になろうとすれば、そこに成長だけでなく、様々なご縁やチャンスもやってくるようになる。自分が言えた身ではないけれど、こういうことは社会的に成功した人ほど頷いてくれる話なはずだ。

経済力で核家族を取るか、精神力で大家族を取るか。

ここには大きく分けて2択の道がある。大卒正社員の中途半端な経済力で、負債とリスクの大きな核家族暮らしをすること。もう一つは、学歴も収入も小さくていいから、大家族暮らしをすること。

最社員にもローンを組やすいという大切なメリットが有る。しかし、皆がその道(特に大卒正社員)を進む必要はない。そもそも向いていない人も大勢いるし、結婚して子どもを生み育てる女性は不利な場合が多い。

逆に、みんなが低学歴・低収入でいいと言っているわけでも無い。そもそも、望む道は人それぞれなはず。その自分の道を踏み外すことを減らすには、やはり基本的には大家族で暮らすことを念頭に置いておくべきだ。

後は、大家族の中で和気藹々と仲良く暮らせるか。その人間修行を日々積めるかどうか。企業に努めても、核家族で暮らしても、結局はこの修業が必要になる。なら、小さな頃からその修業を積んでいた方が有利なはず。

人生で優先される生活のベースとなるものはお金だ。そして、その土台の上で人生を大きく左右するものが、心・精神だろう。その両方の安定を得ることが出来るのは、間違いなく大家族の方だ。

その中から成功したものが独り立ちする、というのが本来の筋ってものだと僕は考える。

それでは、ありがとうございました。

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