感謝は自分の為にするもの。日常の感謝でエネルギーを得るためには?

健康

宗教じみた自己啓発の中では、「感謝をすると良い」と良く言われている。

損得勘定で物事を捉えていると、感謝をするというのは何か自分が損をしているように思えるかもしれないが、実はそうではない。

そう、感謝は自分のためにするものなんだ。

様々な事柄に感謝をする事ができれば、それは自分の元気なる。「もっと頑張ろう」、「もっと働こう」というプラスのエネルギーになる。

これを日常のあらゆるに対して行い、自分の「活力」という道のエネルギーに変えていこう。

日常のあらゆることからエネルギーを得る

僕は食材を買いに行くのは、いつも近所の自然食品店だ。

例えばそこに並んでいる野菜は、どれも有機農法や自然農法のものばかりで、栄養価が高いだけでなく、毒性も低い。自然の農法のミカンなんかは、皮ごと食べても美味しくて、毒素の排泄を手伝ってくれる。

もちろんそれは、それらの野菜を食べれば「体に良い」、というだけでは無い。

農業というだけでも大変な仕事だが、有機農法や自然農法に取り組む方々の苦労は更に計り知れない。その食品一つ一つにある「背景」というものを知った時、有り難さを感じずにはいられないんだ。

日常のあらゆることから活力・エネルギーを得るには、この「背景を知る」ということが大切。単に商品のスペックと値段を天秤にかけているようでは、日常から元気を得ることは難しいだろう。

生産者の苦労がアナタのエネルギーに変わる時

畑の土いじりや庭の雑草抜きをしたことはあるだろうか?真夏のそれは特に、虫よけの長袖を着て1時間もやっていれば、一般人は音を上げるか、休憩が必要になるだろう。

畑の労働者の一部は、毎日雑草を抜いたり、野菜についた虫を取り除いた入りしている。農法にもよるが、特に葉物野菜は、毎日毎日ついた虫を取り除くしか無い。

そうした苦労の果のものが、流通を通して、店に並び、やっと自分の目の前にやってくる。それでも数百円で買えてしまうほうれん草一袋が、味噌汁になった時、実に美味いんだ。

他にも、日本酒作りの工程、醤油づくりの工程、味噌づくりの工程、煎餅一枚が焼き上がるまでの工程・・・。そういったものを知った時、自分がいかに安い料金で良いものを買えているのか?が分かる。

また、自然農法や有機農法がどれだけ大自然を守っていて、それ以外のものが自然破壊をしているのか。そのどちらに投資すべきなのだろうか?ということもぜひ考えて頂きたい。

我々個人は、様々な人達や大自然から、有り余る様々なものを頂きながら暮らしているんだ。それを受け取り、自分がどんな人間として生きていくか?で、人生の満足度は変わる。良いものに触れていると、「もっと働いて、良いものを作ってくれる人たちを応援しよう」という気持ちになるし、自然と元気が湧いてくる。

人間同士の間に生まれる感謝のエネルギーは、とても分かり易い入口に当たる。これを他の様々なことに応用していけば、もっと元気に、もっと活力あふれるアナタの未来が待っているぞ。

感謝の対象を増やしてエネルギーを爆発させる

感謝というものは無料でいつでも自由に行うことができる。なら、その対象を増やして、感謝のタイミングを増やす他無いだろう。そうやってエネルギーを増幅させていくのが、感謝のメリットだ(という言い方だと硬いんだけど)。

例えば、自分の両親や祖父母がどんな時代をどう過ごしたのかを知るのは良い。特に今は、戦争中や戦後を生きた人が祖父母に当たることが未だあるから、感謝にはもってこいの絶好のタイミングだと言える。

良く働いた素晴らしい祖父を思うこと

僕の母方の祖父は、三重県の山奥の家に婿養子として嫁いだ方だ。そして、良く働いた。普段の茶工場での仕事以外に、庭で畑をやり、家の裏にはニワトリが100羽程、自分達で食べる米の分は田んぼもやっていた。

彼の育てたスイカは本当に大きくてお甘くてジューシーで、美味しかった。近所の人達からもスイカ作りの名人と言われていたらしい。

彼は老後、段々と認知症を発症し、最後は介護施設の中で車椅子から立ち上がり、転んで大腿骨を骨折。そのまま病院で息を引き取ってしまった。もう車の運転ができないのに、「松阪駅まで迎えに行くから遊びに来いよ」と電話でよく言っていた話を思い出す。

もっと何かしてあげられれば良かった。もっと会いに行ってあげられれば良かった。思い出すたびに後悔する。

これには二面性の観点から感謝の一面もあって、彼に感謝いているからこそ、今後悔しているわけだね。そして、こういう後悔の気持ちがあるからこそ、今関わる人達にできることは出来るうちにしておこうと思えるわけなんだ。

こうして死者に思いを寄せることは、供養の一つとされている。「供に養う」と書くのだから、思われた死者が救われると同時に、思った現世の人間がエネルギーを得るわけ。仏壇や墓の前でただ拝むのではなく、彼らの背景を思い出し、「自分ももっと立派に生きよう」とっ決意を新たにするのは本当に良く効く。

大量の生物達の生き死にの上に私達がいる

アリという虫は害虫に指定されている。確かに家の中に入ってこられると厄介だが、これも感謝のチャンスなんだ。

庭に育つ草木や土の中、あるいはどこからか飛んできた虫たちが死んだ時、彼らはそれを餌とし、掃除してくれる。そして、巣の中で食べ、糞をし、それを今度は微生物が分解して、やがて土となる。こうした営みの中で、土は肥えていく。ミミズの存在も忘れてはいけない。

決して数えることができない無数の生き死にの上に、有機農法や自然農法の食材が存在するし、そもそもこの空気中に含まれる酸素を供給してくれる植物たちがある。

そこに降り注ぐ雨は、一体どこからどうやってやってくるのか?降り注ぐ日光が、太陽が、毎日決まってやってくることは、果たして本当に当たり前のことなのだろうか?

こうして感謝をする対象を増やし、脳を感度を上げていこう。そうすれば、家族や職場の人達がいつもしてくれる挨拶一つが、とてもありがたいものになってくる。

実質的にどうなのか?はどうでもいい

普段当たり前のように得るものが、本当に当たり前なのか?そうではないのか?なんて事実はどうでもいいんだ。大切なのは、それを当たり前のものでは無いとして、感謝できるようになること。これが大切だよ。

もう一度言うが、脳の感度を上げていこう。

例えば、職場でいつもニコニコしている可愛い女の子・格好いい男の子がいたとして、その子がいつも素敵な笑顔で挨拶してくれること。こんなにありがたいことはないはずだ。それが少なからず元気の元になっている人は絶対に多いと思う。

素敵な笑顔でなくても、可愛い・格好いい男女が、普通の挨拶をしてくれる。これだけでも、「あの人は自分の相手をしてくれたんだ」と思わないといけないよね。

挨拶が無い人がいたとしても、「何だアイツ、挨拶もしないで…」と苛立っているようじゃいけない。「無愛想なやつだけど、同じ職場でアイツなりに一生懸命働いてくれているんだよな」って、感謝していけるようにしていこう。

これは始めにも書いたように、全部自分のためなんだ。

それに、自分が感謝のエネルギーに溢れてくれば、今度は自分が素敵な笑顔で挨拶する側に成れるよね。そうやって職場や家庭の雰囲気が良くなっていけば、また自分が元気になれるし、気持ち良く働けるから、疲れ知らずになってくる。

元気になるためにやること3つ

じゃあ最後に、感謝のエネルギーで元気になるためには「これをやろう」っていうことを、3つにまとめておこう。

  1. 良いものに触れ、その背景を感じ取る。
  2. 感謝の対象の幅を広げる。
  3. 脳の感度を上げ、当たり前を減らしていく。

まずは食べ物から始めてみると良い。良いものを買い、大切に食べ、その背景を感じ取ること。背景を感じるということを、様々な事柄に対して行い、感謝のアンテナを沢山持つこと。そして、日常のあらゆることが、実は有り難いことなんだと感じられるようになること。

有り難いと感じることができたなら、恩返しをしたり、そのエネルギーを使った立派な生き様を発揮していこう。毎日背筋が伸びる思いになるはずだ。あなたの周りの人たちを感化することができたなら、ますますあなた自身が元気になること間違いなしだぞ!

それでは、ありがとうございました。

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